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東京に帰還した店は経営してない人のブログ

マウスを制作している大学生のブログです (店は経営してないです)

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技術継承


こんばんは

これから、新しいカテゴリーに、今年1年でいろいろ考えたことをメモ的にまとめておきます。

誰かの役に立つことになると、ちょっと複雑な心境になるので、役に立たないで欲しいです。

今回は、技術継承について書きます。



この問題は、サークルの存続に直結することになります。

Miceのような技術的なサークルの場合、部員個人が技術を持ち、それを発揮して得られた個人の成績を集めて、サークル全体の成績となります。

しかし、基本、大学は4年、大学院に進学してもほとんどが修士までですので6年、連続してサークルにいることになります。

なので、6年もすれば、部員は総入れ換えしているということになります。

マイクロマウスは、1年生で出場するのは難しいので、大会に出ている期間はさらに短くなります。

さらに、3年生を中心にサークル運営をしているので、現実的に2年で、ある程度の技術を継承する必要があります。


この状況の中で、サークルとして安定した成績を残すためには、後輩にマウスを作って大会に出てもらい、後輩の技術力の向上を促す必要があります。

しかし、Miceに入ってくる人たちは、技術力が元から高い人は少なく、はんだづけも中学生でやった程度という一般的な大学生がほとんどです。

なので、いきなり、「わからないことがあったら、質問してね」と言われたところで、質問できないわけです。

これは、ちゃんと覚えておいてもらいたいです。


しかし、技術力を高めるということは、教えてもらうというより、技術力のある方に質問してみて、自分なりに取り入れてみたり、改良してみたり、と試行錯誤することで極めていくというものだと思います。

なので、きちんと質問できるような部員を増やしたいのです。


そこで、特に教えることなく、最初から「質問してね」というスタンスでやっていくと、0~2人くらい質問できる人がいるらしく、その人たちはかなり強くなります。

この方法だと、突然、部員がいなくなって、サークルがなくなってしまう可能性が高いです。

「それでもいいだろう」という意見があるのはわかりますが、私は、先輩たちが苦労して作り上げたサークルから恩恵を受けている身だと思うので、サークルを作った先輩たちがそれをおっしゃるのは納得できますが、私のように引き継いだ者がそのようなことを言う権利はないと考えています。


ここで、しっかり教えてあげると、「質問できない」、「新しいことにチャレンジしない」、「マウスが走ったら満足してやめてしまう」ような部員になってしまうという意見があります。

確かに、マウスのソフトまでしっかり教えていけばそうなると思います。

ですが、そこまで教え込む必要はないと思います。

それは、途中まで進むと、マウスが走る楽しさを理解して、自ら進んでマウスがやりたくなるときが来ると思うからです。

一度、そうなってしまえば、こっちのものです。

自分で改良して、自分で速く走れるように試行錯誤してくれます。


私は、Miceをやめてしまうパターンがあることを知りました。
以下に書いてみます。
①ライトレが完成しない
②ライトレが完成して満足する
③マウスを作りはじめて挫折する

マウスが走る状況になれば、やめないと思ったので、今年は、モータがまわるまでは、よく声をかけ、必要に応じてデバッグも手伝い、はんだづけが終わり、各機能が動いてしまえば、質問に答えるだけで、あまりに長く悩んでいたら声をかけることもあるという程度にしていました。

いつの間にか、既知区間加速をしていたり、探索アルゴリズムを強化していたりした後輩もいたので、この方法はよかったのかな?と思っています。

2年生で数人フレッシュマンに出てくれれば、サークルは安泰だと思うので、今年はオーバーキルした気もしますが、オーバーキルなら問題ないです。



また、サークル運営をしていると、「マウスをやる気にさせる」という無理難題と思える壁にぶつかります。

これは、Miceを作り上げた先輩が本当にすごく思えました。

定期的に部室に来てもらうことが必須なので、なんらかの方法で部室に来るように仕向けることが近道だと思います。

しかし、1年生のイベント参加率が低いので、イベントが有効な手段とは言えない状況です。

今年は、自発的に部室に来た人からマウスを作らせていくように仕向けることにしました。

部室に来る時点で、ある程度やる気はあるので、これは難しくありません。

ただし、あまりに進まないと嫌になると思うので、そこだけ注意が必要です。



話を戻します。

私の考えとしては、新入生に対して、「マウスが走るまでしっかり教える」or「ライトレから放置」の2択ではなく、「ライトレで基礎知識をつけさせて、マウスではマイコンのデータシートを読めるようにしたら放置」という中間的なスタンスをオススメします。

今は、ライトレで「おまじない」と言って説明を省略していた部分をかなり説明していて、ライトレもマウスも同じマイコンなので、「マウスに入ったら、ヤバそうなときだけデバッグ手伝う」くらいで大丈夫そうですけど…


まあ、教えるのは難しいですし、大変だと思いますけど、その立場になったら、全力でやりましょう。

たぶん、テキトーにやってることは新入生にバレます。

上手く教えられなくても、がんばって教えようという気持ちは伝わると思います。


ということで、今回はこの辺で…
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